ソメイヨシノが散り始め、葉桜になる。

すると今度はすぐ隣のオオシマザクラが満開になる。

ソメイヨシノは花のあとに葉がでるが、オオシマザクラは同時か若干、葉のほうが早いくらいだ。

普通に考えるとこちらのほうが素直な気がする。

しかしモクレンや桃なども前者だ。

この違いはなんだろうと思い調べてみた。

諸説あった中で一番しっくりきたのは受粉方法の違いだった。

花粉を風で飛ばすなら葉がないほうが飛びやすく、虫に運ばせるなら、虫が鳥から隠れられるように葉があるほうがよい、というもの。

風まかせよりも虫に運んでもらうほうが受粉の効率はあがるだろう。

しかし花を先に咲かす選択はライバル達に先んじることはできるのかもしれない。

ただ葉が後の場合は光合成ができず冬に相当なエネルギーを蓄えておく必要があったりもするだろう。

結局のところ何が本当なのかはわからない。

それでも皆、その環境下で其々の生存戦略を選択しながら長い年月をかけ進化してきたのだ。

そしてわたしたちもそのひとつなのだ。